KEN’s 趣味のブログ

趣味の映画、本、釣り、サーフィン、トレーニングを独り言のように書いてます。

映画 マッドバウンド

第二次世界大戦前後のアメリカ南部の農場主の白人一家とそこで働く黒人一家の物語から当時(今でもまだ根強く残っていることがBLM運動などで露呈していますが)の黒人差別、家父長制度のなかでの人種を超えた友情、そして女性の精神、肉体的解放を描いた映画です。これらをテーマにした映画は数多くあり、いかに黒人差別がアメリカの歴史として根深いものかを感じさせるものになっています。

 

黒人への暴力、KKKの描写はあまりにも醜く、人間の未熟さと残酷さをまざまざと見せつけられます。今回の大統領選挙で投票者の年代別構成比が変わり20ー30代が60代以上より大きくなったことが話題にのぼっていますが、そのことによりアメリカでトランプに煽動されるような保守の年配層が一掃されることを心から願うばかりです。

 

白人の優位主義がどこから来るのか、なぜ彼らは自らの人種や性が、他のそれより優れていると信じているのか。そもそも、アダムとイブで人間は完璧ではなく、女性は男性を唆す存在として描かれており、人々がこれからどんなメッセージを受け取るのか。

 

キリストの伝統の上に成り立つこの多層階級的な世の中を20ー30代の若者たちが変えていってほしい。